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裏切り(4) 

裏切り

そんな私と同じ様に
親戚から見放された兄も
金に踊らされていた。



おかんが死んですぐに
一人暮らしを始めた。



ワンルームの部屋だった。





中学の同級生の親御さんが
保証人になってくれて借りていたアパート。

誰の監視も無い。
自由なお金だけを手にした兄。





次第に
学校に行かなくなり
アパートは友達のたまり場になっていた。









時間を見つけては
兄のアパートに行った。



そこに集まる人たちが私は嫌いだった。
まるで
自分の周りにいる人間と一緒だったから。




金に
匂いが付いているだろう、きっと。

その匂いを嗅ぎつけて
集まってくる人間がいる・・・・・。






そう
兄を見ていて思った。















ある日
兄の部屋をおとづれると
いつもは男ばかりの部屋に女性が居た。




金髪で
タバコを吸い
兄の部屋にいる女性。



こんなたまり場に平気で入れるこの女性を
私はとても不愉快に感じた。










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裏切り(3) 

裏切り

父が死んだ代償の金額。
一人 1000万。


私はそれを馬鹿みたいに遊びに使った。


羽振りがいい人間には人が寄ってくる物だ。




使っている私に、
その価値の
そのお金の重さがわかっていなかったのだから
それも当然だろう。










結果
一年足らずで
使い切ってしまった。






後に
何も残らない
その時の娯楽の為に。



その時に
誰かにいて欲しいが為に。





私の「持ち札」の様な物だったのだろう。








何に使ったのか、全く分からない位だ。








当時の彼氏と
毎晩の様に
あちこちのラブホテルに泊まった。


週末には
レンタカーで最新の車を漁った。





そして
一人で
16歳の分際で
バーに入り浸り
ロッカーに隠してある、派手な服を着ては
毎晩の様に酒を煽っていた。













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裏切り(2) 

裏切り

毎晩
遊んだ。


学校が終わるとバイトに行き
そのまま朝まであそんだ事も度々あった。



千香と
学校でも家でも一緒。
席も隣。



いつしか私は
そんな事が嫌に思えてしまっていた。







千香が
私の事を人に話している様なきがした。



親が亡くなって
千香の家に居候している・・・・・・・・。



被害妄想だが
そう
周りの目が言っている様な気がした。


おかんが死んだ事も皆きっと知っているのだろう・・・・・。




きっと
皆、知りもしないで
私を査定している。





そんな風に感じる様になった。







学校に行っても
一人で体育館の屋上に上ってタバコを吸っていた。



そして
好きな授業だけ席に着き、受けていた。









当時の私の体重は38kしかなかったらしい。
ご飯を
大して食べていなかった。




貧血を繰り返す私を心配して
保健の先生が
栄養の詰まった食べ物を私の為に用意してくれていたという。


私はそれさえ
覚えていない。



保健の先生さえ
忘れてしまっている。





千香が
当時の事を鮮明に覚えていてくれて
私に教えてくれなければ
そんな事すら気にしない程


私は自分の事しか考えずに生きてきてしまった。




自分が可哀想というカテゴリーに
自分をはめてしまってから
数え切れない程の人の気持ちと
愛情と思いやりを
私は裏切り続けて
今まで生きてきてしまった。


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裏切り 

裏切り

千香の家族は
まるで当たり前の様に私を迎え入れてくれた。

そうする意外に方法なんてないでしょう、と言う位に
自然に私を受け入れてくれた。


高校2年がこうして千香の家族と共に始まった。






千香と仲良くなったのは
1年の時の体育際だったらしい。
私は覚えていないが
貧血で具合の悪くなった千香を私が保健室まで付き添い
ずっと側にいたらしい。



千香は当時からとても優しい人だった。
いつも何故か申し訳なさそうに笑う癖のある人だった。



とにかく
親戚から離れたかったのが一番だった。
行き先が決まらなければ
施設に入れられてしまう。
今、冷静になって考えればそうしておけば良かった
そう思ったりする。

私は自由に
いきなり自由になりすぎてしまったのかもしれない。




千香のお父さんもお母さんも
まるで自分の子供と変わらない接し方をしてくれた。

おかんの死に方を知っている。
何故ここにお世話になっているのかももちろん承知だ。


だが
千香に対しての教育と
何ら変わらない愛情を他人の私にも
当然の様に与えてくれる両親だった。










でも
私は次第に
世話になっている
恩も忘れ
その両親の温かい気持ちを
疎ましく思う様になってしまった。


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荒波の向こう側(5) 

一人での一歩

千香の家族は
私が知らなかった空間だった。

お父さんが中心でお母さんもとにかく出来すぎた人。

弟がいて4人家族だった。






緊張を和らげる為か
お父さんが特別にカクテルを作ってくれた。





生まれて初めて呑んだお酒。



「バイオレットフィズ」



甘くて美味しくて

このお酒は
いまだに思い出の酒であり
偏屈な私は
ここで以外に口にした事は無い。








おかんの話を全くせずに
とにかく温かく迎えてくれた。






お好み焼きを作ってくれて
沢山、話をした。





「もう遅いから、大丈夫なら泊まっていってみたら。」




そう言ってくれた。




初めてのお酒に酔った事もあった。






千香の部屋に
布団を敷いてもらい
その夜は泊まらせてもらった。




ご両親から見たら
シュミレーションをさせてくれたのかもしれない。








あくる朝

ご両親がそっと言ってくれた。







うちで良かったら
千香と同じ部屋になるけど来なさい。
学校を
卒業しなさい。









こんな事を言える人が
どれだけいるだろう。







当時の私は親戚から逃れる為に
それだけの為に
感謝の気持ちも薄いまま
この言葉に喜んで飛びついた。



思いやる事を知らない私。
自分が可哀想な境遇になった事に
芯から酔っていた私。




私の行き場が見つからないと
いつまでも話し合いを続け
それを見なければいけない事がもう嫌だった。







こうして
私の

人の好意に甘え
それを裏切り続ける生活が
ここから始まった。






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