想い出・・・こんな私の足跡

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幼き日

鬼ごっこ(2) 

鬼ごっこの様な物だったのかもしれない。

裸にされた私達は
とにかく走った。

捕まらない様に

父に追いつかれない様に・・・・・。






けれど
所詮そんな物は悪あがきに過ぎない。



幼い兄妹を捕まえて
両脇に抱える父が向かう先はいつも同じだった。





明かりが付いたままの
鍵が開いたままの我が家ではない。




少し歩けば
多摩川が流れていた。



街灯もない
人気も無い

真っ暗で月明かりに照らされた部分だけ光って見える
多摩川が
家の近所に流れていた。











父は毎晩決まって私達を
この川に捨てた。



裸にして追いかけて
一年通して変わらずに

この多摩川に私達を捨てていった。















捨てられた川だけれど
嫌な思いでも怖い想いも
この川には残っていない。



どちらかといえば安堵なのだろう・・・。








ここで今夜はもう終わる。



ここに捨てて私達を残して
父は背を向ける。




ここは
終着点だ。





私達にとっての今夜の終わりを意味する場所だ。









もう、
逃げなくていい。




もう、
殴られなくていい。







ただ
ぼろぼろになって帰れば

父は満足した様に手を上げないから。





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