想い出・・・こんな私の足跡

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母の死

葬儀(2) 

その夜は
雨が降っていた。




世の中が
とても静かに感じた夜だった。










借家では手狭だという事で
親戚が手配してくれた葬儀場。






通夜だと言うのに
結構な人が集まってくれた事に驚いたのを
よく覚えている。
おかんと交流があった人に限らず
私たち兄妹の関係者も
多数来てくれた。





そんな席でも
私はおじさんに抱きしめられた最後の夜の様に
「子供はここで泣く物なんだろうか・・・・・
ドラマでみる様に泣き叫ぶ物なのだろうか・・・・・・」
などと考えていた。


お焼香に来てくれた方々に
頭を下げながら
現実味が全くなかった。




そんな中
おかんが入っていた宗教の人達が
まとまって来てくれていた。


そこから聞こえてしまった会話・・・・・・・。







「きちんと信仰していなかったから
こんな事になったのよね~」
「もっとちゃんとやっていればこんな事には
ならなかったわよね~」







えっ・・・・・。










自分の耳を疑った。
葬儀の席で
親族に聞こえる位置でそんな話をするのか??





腹が立ったわけではなかった。






ただ
おかんを
可哀想だと思っただけだった。






ずっと
その宗教を嫌い続けていたおかんが

子供達に背を向かれ
すがった物が宗教だった。







その結果がこんな言われ様か。







私たち兄妹に
更に毛嫌いさせる言葉を吐く人間がいるところ。





最後におかんが
すがった場所が全く無意味になった気がして
可哀想だと思った。





そんな言葉を言う為に
こんな所まで来たのか。


そんな遠くからじゃなくて
どうせ聞こえてるんだから
おかんに向かって言えばいいじゃないか。







笑ってしまった。








不謹慎にも程があるが
父の変わり果てた姿を見た時の様に


通夜の最中に
私は笑ってしまった。






声を出さず
ただ
その人達の会話に釘付けになりながら
下を向いて
笑ってしまった。





可哀想ね。






当時の私は何かを信じると言う事は
人の弱さの象徴だと思っていた。
目に見えない物に
その場で返って来ない物を
信仰するのは弱さ以外にないと思っていた。





弱さ故に死んでしまったおかん。
わざわざ葬儀に来てまで
心無い言葉が口から出たその大人。


本気でそう思ってるなら
あなた達も可哀想な人だわ・・・・・・。
弱いから信仰がある。
それなら
明日はあんた達の番かもね。








たかだか16年生きただけで
何もかも分かっている様な気になっていた
幼い私は
怒りも覚えず
大人に対して憐れみを感じていた。





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