想い出・・・こんな私の足跡

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母の死

自殺(3) 

現場での聴取が終わると
千香と先生は学校に帰った。





お巡りさんと一緒に本署に移動した。







やっとここで
兄と会った。







兄は私を待っていた。
待合室の椅子で。






男とは言え
どんなに心細かっただろう・・・・・・・。






子供が揃ったところで
地下にある霊安室に案内された。








霊安室といっても
警察の中だ。
コンクリートがむき出しの部屋。




兄が先に通され
おかんとの無言の対面をした。
















ガシャーーーーーーン!!














兄が倒れた。





私が慌てて駆け寄ろうとすると
兄が叫んだ。







「妹には見せないで下さい!!!!
絶対に見せないで・・・・・・・・・・・・・・・・・・」






兄の声は
最後は声になっていなかった。






泣きながら
倒れたまま、兄が私に言った。









こっちにくるな!!!!
お前はくるな!!!!





と。









兄の悲痛な叫びを聞いて
私はその場から動かなかった。











霊安室の壁に
掛かっていた布が
皆、血に染まっていた。






それを
黙ってみていた。






「これは
おかんの血??

それとも
他の人の血??




他の人のなら、気持ちが悪いな・・・・・」













などと思っていた。







一番辛い対面を
兄は一人で背負った。
妹を守るために
兄は一人で背負った。









いつだったか
兄に言った事がある。







「あの時
おかんと会ったお兄ちゃんは
私より、ずっと辛いでしょう??」




と。








それでも兄は
何も言わない。


おかんが最後
どんな姿だったのか
絶対に口にしない。





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