想い出・・・こんな私の足跡

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束の間の夢

子供の心(4) 

あの時
もっと違う言葉で伝えられていたら
今、私は違う場所にいるのだろうか。


もっと人の気持ちを理解して
言葉を選べる人間だったなら
あの生活は「束の間」では終わらなかったのだろうか・・・・・・・。






おじさんとの生活に
終わりが来た、それはとても突然に。





おかんは愛した人よりも子供を
私を優先した。





おじさんとの穏やかな生活を捨て
本当の親子だけで生活する事を決めた。







あの、古い長屋で。








本当に突然だった。







さよならの日の前の晩
おじさんは苦しい位に抱きしめて離さなかった。







おかんもおじさんも
この言葉しかまだ知らないのかと思ってしまう位に
ただ、こう言っていた。






「ごめんな、ごめんな」








泣きながらおじさんはずっと私を抱きしめていた。
その横でおかんも泣いていた。






私は訳が分からずに
一緒に泣いた方がいいのか
苦しいから離して欲しいと言おうか
何故泣いているのか


何を聞けばいいのか分からず
ただ
されるがままになっていた。










でも
何となく分かっていた。







聞いてはいけない気がした。








何故、泣いているのか。
何故、私だけを抱きしめているのか。
兄もいるのに
何故、私だけこんなに抱きしめられるのか。









子供は鋭い。
大人の様に理屈で整理したり
自分を正当化したりしたりする知識のまだない子供は
本当に鋭い。





きっと大人になると失ってしまう「本能」という物を
身を守る術として
生まれながらに身につけているのかもしれない。








私はこの夜、知った。








理屈や
言葉としての認識ではなく本能で。








私が
壊した。









穏やかな
夢の様な生活を



おじさんとの時間を





おかんが
やっと落ち着けた場所を








私が壊したのだ。


















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