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想い出・・・こんな私の足跡

父の死

父の死(3) 

笑っていた。



私は言葉を発せずに知らない間に
そんな父の無防備な姿に笑っていた。



嬉しかったわけではない。




何も感じていなかったのだから。









おかんに言われて気づいた後
自分を怖いと思った。





だがそれ以上に無敵だと感じた。









あんなに「力」の象徴だった父が
横たわっている。



起きる事なんてないんだ。









どの機械を止めたら
この男は今、ここで
私の前で死ぬのだろうか。






この男の命は
今、もう私の手の中にある・・・・・・・・・・・・・。






そう感じた。







嬉しくて堪らなくて
自然と笑いが出てしまっていた。






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