想い出・・・こんな私の足跡

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束の間の夢

あの子 

そんなある日。





おじさんとおかんが
あの子に会わせてくれると言った。








会わせてくれると。














言葉の深読みなどしなかった幼い私は
狂喜乱舞で車に乗った。






父のいない時間を調べたのか
懐かしい平屋の、前の家からその子を連れ去る事が出来た。






すっごく
すっごく


嬉しかった。






一人ぼっちでは可哀想だと思っていたから。
いつも可愛らしくシッポを振って見上げてくれたから。









途中、おじさんの車は
広い原っぱに停まった。






「遊んでおいで」





とおかんが言うから
私達はその子を連れて
とにかく遊んだ。


会って居なかった時間を埋める様に。









だけど
大人は汚い。






何も言わずに
いきなり、その子を置いて

私達を抱きかかえて
おかんとおじさんはその場から車を出した。








「何で??どうして??

お願い!!とめて!!


あの子も一緒に来るんでしょ???」







泣いて聞く私に
おじさんもおかんも何も答えてくれなかった。






あの子はずっと追って来ていたよ、あの日。









どんなにお願いしても車を停めてはくれなかった。
















その日
私を抱えて車に乗せた
優しかったおじさんは







私にとって
父と何も変わらない
ただの、力ではかなわない
「男の人」になった。










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